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いよいよ桜の季節。咲き誇る桜を写すにはレンズの選択が最も重要です。きれいに撮りたいし、自分らしく撮りたい。ここでは池永一夫の写真三昧からいくつか撮影のバリエーションご紹介いたしますので、好みのスタイルを見つけてみてください。
ズームレンズは撮影距離を変えずにズーミングすることで画面構成ができるので便利です。そのときに大切なのが撮影距離をどう置くか。ここでは広角側の18mm(35ミリ判換算27.5mm)を使ってみます。広角側の使いこなしのポイントは意外かもしれませんが近づくことです。近づくことで手前の桜を大きく写すと同時に咲き誇る桜の全体を写すことができます。わずか数センチの撮影距離の置き方で写真の雰囲気が変わりますので、いろいろ試してみてください。
撮影距離は、イメージセンサーの位置から被写体までの距離のことです。PENTAXの一眼レフカメラでは、上部にイメージセンサーの位置が印されています。撮影可能な被写体までの最短の距離を最短撮影距離と言いますが、この最短撮影距離はレンズスペックの中で重要な要素で、レンズごとに違うのでチェックしておきましょう。
撮影データ:smc PENTAX-DA 18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF] DC WR、絞り優先自動露出(F11、1/50秒)、感度ISO100、カスタムイメージ:雅(MIYABI)、ホワイトバランス:AWB
イメージセンサーの位置を示す印
HD PENTAX-DA 15mmF4ED AL Limitedは、35ミリ判換算で23mm相当。画角が86°と直角に近い画角を持っています。このようなレンズでは、被写体に近づいて写すと同時に背景を一緒に写すのがポイントです。近くの桜はよりリアルに、周囲の様子もしっかりと写していきます。そのために超広角レンズは近くにピントが合うように最短撮影距離を短くしています。このレンズの最短撮影距離はなんと18cmです。
撮影データ:HD DA15mmF4ED AL Limited、絞り優先自動露出(F6.3、1/800秒)、感度ISO100、カスタムイメージ:雅(MIYABI)、ホワイトバランス:AWB
咲き誇る桜を表現するには、山門のような建物と組み合わせてボリューム感を演出するのも面白いと思います。このような時には望遠レンズを用います。レンズは焦点距離が長いほど背景を引き寄せるため、建物に覆いかぶさるようにたくさんの桜を重ねていくことで、桜の量を表現できます。これは望遠レンズによる遠近感の圧縮効果によるものです。
この写真は望遠ズームのsmc PENTAX-DA★ 60-250mmF4ED [IF] SDMを用い、山門の瓦の反射を抑えるために偏光フィルターを使用しています。
撮影データ:smc PENTAX-DA★ 60-250mmF4ED [IF] SDM、絞り優先自動露出(F6.3、1/320秒)‐0.3EV補正、感度ISO400、カスタムイメージ:雅(MIYABI)、ホワイトバランス:AWB、偏光フィルター
桜を青空に抜けば桜が引き立ちます。このようなシーンのカスタムイメージは記憶色や期待色をベースにした「雅(MIYABI)」がオススメです。カスタムイメージは色をつくるための画像仕上げ。これを何にするかで色の出方が変わります。PENTAXの一眼レフにはたくさんのモードがありますが、「雅(MIYABI)」は青が深くなるという特長があります。「雅(MIYABI)」はマゼンタ系(赤紫)の色を強調するためで、桜の色もちょうど良い感じに仕上がります。一方で、緑の発色が自然で、風景を写す方にもオススメ。PENTAXの一眼レフの特徴的な色づくりです。
撮影データ:smc PENTAX-DA 18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF] DC WR、絞り優先自動露出(F8、1/400秒)、感度ISO100、カスタムイメージ:雅(MIYABI)、ホワイトバランス:AWB
デジタルの色を決定づけるのはホワイトバランスと先に解説のカスタムイメージです。ホワイトバランスとはさまざまな光源下で白を出すために設定するモードです。一般的にはさまざまなシーンに対応できるオートホワイトバランス(AWB)を用います。
ところが暮れなずむころのホワイトバランスにどのモードを使うか悩むところですが、言い換えれば腕の見せ所ということになります。AWB(1.)では青くなるだけでイマイチ。思いきってミスマッチとも思える蛍光灯モード(3.)を使うと、このようなトワイライト色をつくることができます。
また、マニュアルホワイトバランス(2.)で白を調整するターゲットにアクセサリーのCBLレンズを用いてこのような色を出すことができます。どのモードにするかは色をつくるための引き出しが多いほど選択肢が広がることになります。
1.ホワイトバランス:オートホワイトバランス(AWB)
2.ホワイトバランス:マニュアルホワイトバランス(CBLで調整)
3.ホワイトバランス:昼光色蛍光灯
撮影データ:smc PENTAX-D FA MACRO 100mmF2.8 WR、絞り優先自動露出(F5.6、1/60秒)‐1.3EV補正、感度ISO400、カスタムイメージ:雅(MIYABI)